RI WITNESS™ SYSTEM
ART Management System
電子認証は、現在ミスマッチ回避の世界的標準となり、広く利用されている手法です。
2007年以来、私たちは本システムを第一線で活躍する胚培養士らとともに認知度の向上に努め、日々のラボワークに安心を提供できるシステムに成長させました。RI Witnessは、現在、世界で信頼を得たARTでの電子認証システムであり、6大陸40カ国以上で稼働しています。
RI Witnessは、取り違えの回避という中核的な取り組みに加え、品質管理、作業のトレーサビリティ、ワークフローの効率化や管理の軽減といった恩恵も享受できます。RI Witnessがクリニックに導入されているだけで、患者さんへは大切な検体をきちっと管理しているという安心も提供できます。
RI Witness とは ?
RI Witnessは、RFID(Radio Frequency Identification)を使用して、IVFラボでの作業を検知・監視することができます。このシステムは、サンプルの培養ディッシュ/チューブを操作するたびに、その操作が正しい作業であるか管理するため、人為的操作ミスのリスクを軽減し、IVFサイクルのすべてのステップを監視させることができます。
RI Witnessのリーダーは、サンプルが処理される場所に設置されています。
RFIDリーダーを内蔵したプレートをワークステーションに組み込むことができ、常にサンプルを監視しています。
RI Witnessの作業エリアには、サーバーに接続されたタブレットPCがあり、クリニックの患者データベースと統合されています*。 ラボの培養ディッシュ/チューブにはRFIDタグが貼付され、プロトコールにしたがって、正しいサンプルのみ処理されるように管理されています。このシステムは認証を自動で行っているため、培養士によるダブルチェックに加えて、電子的な検証も行えます。RI Witnessは、すべての作業領域を自動的に追跡、監視、記録することで、時間や労力を効率化します。このシステム管理により、誰もが作業の信頼を得られるようになります2。
*仕様によっては、追加のプログラムが必要な場合があります
なぜRI Witnessが必要なのか? – 取り違えがあったらどうしようか?
多くの胚培養士は、自分たちに関係している事柄だと言い、時にメディアは家族だけでなく、胚培養士、研究室、そしてIVFのコミュニティにまでも影響する重大なエラーであると報じることもあります。RI Witnessは、主にこのリスクを軽減するために設計され、サンプルを常時監視することで、単純な反復作業による気の緩みや誤認識による人為的ミスの可能性を減らします1,3。他の管理プロトコールと比較しても、確認時間を短縮することも可能なため、胚がインキュベーター外にさらされる時間の短縮にもつながります3。
RI Witnessは、ラボでの作業を容易にする多くの機能を有し、ラボ全体の作業効率が向上します。また、品質管理ツールとしても使用でき、ラボプロトコールの手順や、作業者のパフォーマンスを管理することもできます。そのためRI Witnessを導入したクリニックは、高いパフォーマンスを示せるだけでなく、安全で患者志向のサービスを提供できます。
RI Witnessの使用目的
電子的検証は、当初リスク軽減のために設計されました
継続的かつ自動でサンプルを監視
・患者情報をすべての配偶子、卵細胞、胚、生検サンプル、凍結サンプルと紐づけ、継続的なモニタリングを行います
・患者のIVFサイクル全体を通じ、作業の数だけ紐づくIDは増加します
・チェックされないプロセスはありません
人為的エラーの防止率もスコアリング
2011年にRI Witnessを導入して以来、ブリュッセル大学病院は、検査室のパフォーマンスに関する膨大な量のデータを活用してきました。
統計によると、RI Witnessは設置以来、前のサイクルのサンプルが作業エリアに残された何百もの事例についてラボスタッフに警告を表示してきました。2019年にはラボで7,500サイクルを実行した際に、RI Witnessのおかげで7つの潜在的な不一致が回避されたそうです9。
セキュリティのためだけではありません
RI Witnessは、効率化、時間の短縮、監査の簡素化のためのワークフロー管理などの付加価値も提供します
プロセス管理の軽減
・ 監査と管理記録の書類作成をサポート
・トレーサビリティのために使用する消耗品を記録・管理
作業時間を節約
・ 受精卵の確認作業を短縮し、インキュベーター外にさらされる時間も最小化4
・クリニックのSOPを通じてスタッフをサポートやトレーニングを加速
情報を共有
・ データを簡単に共有でき、すべてのサイクルの進捗状況を透明化
・一貫したワークフローとコミュニケーションの強化
ワークフローの管理と分析
・ ラボ内での作業をリアルタイムで監視
・ 複数のラボ間でのパフォーマンスを比較可能
・ 責任所在の明確化
・ トレーニングの必要性を特定
・ ワークステーションまたは複数のラボ間で作業手順を標準化
・ ワークフローのボトルネックを報告し、効率を高めることができます
患者情報の収集
・ ペーパーレスでのデータをやり取りで時間を節約4
・ 患者データベースと連携して、人為的転記ミスを排除