G210 InviCell
10 + 1チャンバードライインキュベーター
独立したチャンバーが自然な培養環境を提供
製品の主な特長
胚の培養環境は、温度とガスの調整バランスによって安定化されます。
・電磁場を発生させない加温システム(Non-Inductive EM Neutra™ ヒーティングシステム)を採用
・微細な粉塵を除去するHEPAフィルター、揮発性物質を除去するVOCフィルターを内蔵
・ガスミキサーシステムにより混合ガス濃度を最適化
・ガス濃度のリカバリー時間とガス消費量を最適化するため、チャンバーのふたが開いた時にガス供給を
一時停止し、ふたを閉めた後には2分以内にチャンバー内の環境が復帰
・一方向のガスフローは、マニフォールドを経由して再利用
・各社ディッシュに対応した、ディッシュインサートを用意
先進のユーザーコントロール機能と胚の成長に至適化した環境の組み合わせ
G210 InviCellとG210 InviCell Plusの特徴
省スペース
10個の個別チャンバーによって、胚のストレスとコンタミネーションリスクを低減、同時にスペース削減も実現しました。
加温
各種ディッシュにあわせた溝がディッシュとヒートプレートの隅間をなくし、直接的に熱を伝えます。
正確なガス供給システム
CO2とO2の混合ガス濃度を最適化します。
至適化された環境
ソフトウェアによる正確なコントロールにより、pHを含む胚の培養環境を完全に安定化し、ストレスフリーな培養を可能にします。
大気と同じ湿度
G210は大気と同じ湿度を提供し、その環境がカビ・細菌の発生リスクを最小限に抑えるため、清掃・消毒など手入れも容易です。
安全性
Non-inductive EM Neutra™システムは、電磁場の発生を防ぎます(特許取得済)。
優れたフィルタリング機能と衛生管理
大気中の浮遊物(粉塵)を除去するフィルターと揮発性物質を除去するVOCフィルターを内臓
トラッキングと警告(アラート)機能
K-Link™がデータのロギングとイーサネット環境でモニタリングを行います。
先進のユーザーコントロール
セキュリティーシステムを備えた先進的なユーザーインターフェースです。
経済的
低いガス消費量とガスの再利用により低ランニングコストを実現します。
外部からのモニタリング機能
内部システムから独立したセンサーにより温度やガス濃度などの主要パラメータを外部からモニタリングできます。
認証
CE マーク取得
胚の至適化環境
長期にわたる培養で胚のストレスを軽減することが重要な因子です。
G210では胚へのストレスを軽減する為の機能があります。
混合ガス濃度と温度の優れた安定性、合計10個のそれぞれのチャンバーを衛生的に保つためのVOCフィルター、HEPA14フィルターとUVライトを設置しています。
G210の加温システムは全てのチャンバーを常に至適化された温度環境に保ちます。
・各チャンバーには個別に温度センサーが付いている為、素早く適切な温度調整が可能です。
・独自のNon-inductive EM Neutra™は、胚の周辺における電磁場の発生を打ち消します。
・BBT (Basal Body Temperature) エミュレーションシステムにより、女性の基礎体温を模倣することが可能です。
pHを含む胚の培養環境は、ガスと温度の調整のバランスによって安定化されます。
・専用のガス制御アルゴリズムで正確性と安定性を向上。
・内蔵されたガスミキサーによって、要求される濃度でガスを供給。
・大気と同じ湿度は、カビや細菌の増殖のリスクを低減。
・一方向性のガスフローシステムにより、各チャンバーのガス供給を均一化。
・リカバリー時間やガスの消費量を至適化するために、チャンバーのふたが開いた時に、ガスの供給を一時停止。
Ethernet環境を利用したモニタリングソフトウェアK-Link™
パソコンでG210 InviCellの重要なパラメータをモニタリングするソフトウェアK-Link™が付属します。
K-Link™は同一Ethernetに接続されたパソコンであればクリニック内のどこからでも閲覧することができます。また、1台のパソコンでクリニックに設置されたすべてのG210をモニタリングできます。
K-Link™モニタリングできるパラメーター
―チャンバーごとの温度
―CO2濃度、O2濃度
―ガス圧力/消費量
―アラーム/警告
―サービス時期のお知らせ
K-Link™のE-mailアラート
警報が生じた場合は、K-Linkは自動的に指定されたアドレスに e-mailを送るように設定することができます。
Excelへのエクスポート
モニタリングされたデータはすべてExcelファイルでパソコン上に自動保存され、あとから閲覧・解析することができます。
先進のユーザーコントロール
7インチのタッチパネルで全てのパラメーターの確認と調整ができます。
ディスプレイ上で個々のチャンバーの概要と重要なパラメーターを確認できます。
各々の患者データを直接各チャンバーごとにタッチパネルへ直接入力し、表示することができます。
マーカーやペンで機器に記録を書く必要はありません。
マルチレベルのパスワード設定でデータへの不正アクセスから守ります。
時間外でも重要パラメーターをグラフで表示します。
ディスプレイと音で異常を知らせ、インキュベーターの変化に素早く反応します。
異常を知らせる外部アラーム出力を持ち、クリニックで運用されている外部モニタリングシステムへの接続が可能です。
G210 InviCell Plus ー 安全性をさらに強化
G210 InviCell Plusは外部システムで重要パラメータのモニタリングができるように設計されています。
継続したpH測定
G210 InviCell Plus では、pHは継続的に測定することが可能です。
基準となるチャンバーのpHを測定することで、全てのチャン バーのpHがわかります。
pH測定を行うにはMTGのpHオンラインシステム(別売)が必要です。
pHオンラインシステムとG210 Invicell Plus を接続し、
専用のディッシュ上に培養液を添加することで、
pHは継続的にモニタリングできるようになります。
赤外線モニタリングは、最少感度が0.01 pH5.5~9.0の間で
+- 0.03の測定精度があります。
温度の外部モニタリング
G210 Invicell Plus は、各チャンバーの温度を個々にモニタリングします。
外部温度センサーは内部制御用の温度センターとは独立して配置されています。
そして、内部制御用センサーと同様に各チャンバーに個別に設置されています。
そのシステムは10個の独立した温度センサーが基本となっています。
センサーインターフェースボードは、
G210のコントロールシステムとは接続されていません。
また、独立した電源系統から給電されます。
独立した外部ガスモニタリング
ガス濃度の外部モニタリングを行える様、G210 InviCell Plusではチャンバーにガスが注入される前にガス量を正確に計測できるようになっています。
そして外部ガスセンサーの設置ポートはチャンバーの前のライン上に来るように設計されています。
温度のモニタリング同様、制御用のセンサー及びセンサへの電源系統はG210 Invicell Plusのシステムから独立しています。
専用の架台を用意しており、スペースを節約可能です。