精子調整
男性起因の不妊に関して
of all infertility cases is due to male factor
生殖補助医療では、女性の不妊に関して多く言われてきましたが、最近は男性由来の不妊の重要性に関しても知られてきました。
男性不妊の評価はとても難しく、パートナーである女性に原因があるかどうか評価してから判断されてきました。しかしながら、不妊の原因の40-50%は男性側に原因があると推測されています。
弊社ではアンドロロジーに注目し、不妊に悩むカップルの夢、つまり親になること、を実現する手助けをしたいと考えています。
アンドロロジープロセスにおけるDNA断片化を最小限におさえる
精子のDNAのダメージは受精率、着床率を下げること、また流産率を上げると考えられています。
精子のDNA断片化は外的要因、たとえば保存温度、培養液、操作されるときの状況、射精後の時間などによって生じます。DNAの断片化を最小限におさえることは、精子調整と評価において重要なことです。
弊社では、高品質の精子製品およびアンドロロジープロセスにおける全ての過程でどのように至適化すればいいかの助言を専門的観点からご提供します。
これによってDNAの断片化を最小限に抑え、受精のためにできるだけ高品質な精子を準備できます。また、弊社では専門知識のあるスタッフが質問にお答えします。
ヒアルロン酸―精子の質を判定する
天然バイオマーカーヒアルロン酸に付着する精子は:
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染色体異数性が低い1
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DNA断片化率が低い1,2
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完全なクロマチンが多い1,3
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頭部が正常である傾向があります3
正常精子を選択することは、ICSIの成功率を上げるために必須です。異常がある精子は正常受精卵にならないリスクが高く、また流産率も高くなると考えられています。
ヒアルロン酸(HA)、高分子グリコサミノグリカンはヒトの卵母細胞を覆っている透明帯の主成分です。
女性の生殖機能において、ヒアルロン酸は受精の時に機能的に正常である精子を選択することに大きく関わっていると考えられています。
実際、成熟精子はヒアルロン酸に付着するレセプターを保持しています。レセプターをもつ自然な精子だけが、堆積複合体となり、ヒアルロン酸を介して卵母細胞に到達し、受精に至ります。体内で精子がヒアルロン酸に付着することは、選択的であり、研究結果からは全ての運動性の高い精子がヒアルロン酸に付着するとは限らないということがわかっています。ヒアルロン酸に付着する精子は、染色体異数性やDNA断片化率が低く、形態学的には核が正常です。ICSIのために精子を選択することは、成功するために直接的に関係してきます。ICSI前にヒアルロン酸に付着する精子の選択は、適切な精子の選択になり、治療の至適化になります。